股部白癬(タムシ)

股にできる輪をかいた紅斑で、白い鱗屑(カサカサ)が出るのが特徴です。足の水虫と同じ白癬菌が原因で、顕微鏡で白癬菌の有無を調べます。痒みがなくなっても菌が完全にいなくなっていないと再発しやすいので、数か月の外用が必要です。

陰部ヘルペス

外陰部に痛痒い水疱が繰り返しできる病気です。女性の場合は月経周期に合わせて出現し不快な場合があります。水疱が出ているときは他の人に感染させるリスクがありますので、注意が必要です。ウイルス剤の内容・外服を行います。1年のうち何回も再発する人の場合は、症状をしっかり抑えるため抗ウイルス剤を定期的に内服していただく場合があります。

陰部の皮膚がん

湿疹だと思って放置しておくと知らない間に皮膚がんが進行してしまっているケースがあります。外用薬を塗っても改善しない、だんだん広がってくる、出血を繰り返すような場合は組織検査を行う必要があります。

化膿性汗腺炎

殿部や陰部、腋窩など、おできのようなしこりが繰り返しできたり、排膿したりする病気です。ひどくなると日常生活に支障が出ます。症状の重い方には、生物学的製剤による治療が有効な例があります。