足白癬・爪白癬
いわゆる「水虫」です。白癬菌が湿った角質に寄生し、足の裏に小さな水膨れを作ったり、趾間がじくじくします。放置すると爪に感染し爪が濁ったり、分厚くなります。外用薬を根気強く塗る必要があります。治りにくい爪白癬には内服薬もありますので、症状に応じて治療法を選択します。
足の裏のほくろ・ほくろのがん
足の裏のほくろは必ずしもがんではありませんが、中には悪性黒色腫という皮膚がんが隠れている場合があります。ほくろの色合いが不均一なもの、6mmを超えているもの、盛り上がっているもの、大きさや色合いが日を追うごとに変化するものは注意が必要です。ダーモスコープという拡大鏡で観察して判断をします。
たこ、魚の目
足の裏や足趾の体重がかかる部分の角質が熱くなるものをたこ、深く食い込んだ身ができるものを魚の目といいます。外反母趾で骨が飛び出しているところや歩き方のくせで体重がかかりすぎているところ、靴が合わないことでできることがほとんどです。盛り上がった角質を削ることで痛みは軽減されますが、根本的な治療にはなりません。隣接のメディカルフィットネスで歩容の検査を行うことができます。足の筋力不足が原因でたこができることもあります。フィットネスで正しい歩き方を身につけて、たこのできない足裏を目指しましょう(一部自費診療)。痛くなりにくい装備のご紹介や足底板の作成もご提案します。(自費診療)
陥入爪・巻き爪
主に深爪や靴による圧迫、スポーツによる踏ん張りなどが原因で爪の角が皮膚に食い込む場合や出血するほど食い込んでいる場合は角が食い込まないようプラスチックチューブなどを差し込んで爪が伸びやすい状態にします。重症の場合や巻き爪を合併している場合は超弾ワイヤによる矯正を併用します。(一部自費診療)本来爪は丸まっていく性質があります。巻き爪は外反母趾による変形や、靴の圧迫、母趾に十分に力が加わらないことで起こります。高齢者の場合は歩かなくなること、膝や腰などが痛くなり歩き方が偏ることで起こってきます。基本は爪を切りすぎないことと足に合った靴を履いて歩くことですが、歩かなくなっても起こりますので、しっかり歩くことも必要です。重度の巻き爪は超弾力ワイヤによる矯正を行うことができます。ワイヤ挿入が難しい場合は、クリップによる矯正も可能です。(自費診療)。メディカルフィットネスでは歩容検査を行っておりますので、足にしっかり力を入れて歩けているか調べることができます。日頃歩かない方も、適切な運動を取り入れて、巻き爪を予防しましょう。(一部自費診療)
手荒れ
もともと水・洗剤をよく使用する人、職場で薬品を使う人(飲食業従事者・美容師など)に多い手荒れですが、近年のコロナウイルス感染予防対策に伴い、頻回の手洗いやアルコール消毒で手荒れを起こす人が急増しています。手のバリア機能が落ちるとかぶれを起こして湿疹が悪化しやすいため、保湿剤の外用と炎症を抑える外用薬を併用して治療します。外用薬を塗った後はしばらく手を洗わずしっかりお薬を吸収させるのがコツです。
しもやけ
特に雪の季節に多い、末梢循環不全による手足の赤紫色の腫れや斑点です。しもやけに似た発疹が出る全身の病気もありますので、放置しないでご相談ください。漢方による治療や、外用薬の治療を行います。